F著書の『いつか別れる。でもそれは今日ではない』に書かれている名言を15個集めてみました。今では大物作家となり、著者累計100万部を超えるFさんですが、その処女作がこちらです。販売3ヶ月で10万部を突破し、謎めいた作家として人気を集めています。Fさんのインスタライブも面白いのでぜひ、見てみてください!
F『いつか別れる。でもそれは今日ではない』の名言集
どうしようもないもの
どうしようもないものが、どうしようもなく愛おしく、私たちは、どうしようもない。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
なんでこのような文章を書けるのでしょう。作文やら卒論やら書いていれば書けないであろう文章を、使い分けられる才能。羨ましい。どうしようもないものが、どうしようもなく愛おしく、私にとってはどうしようもないです。ね、Fさん。
Fさんの思う美人
私の思う美人は、好意も殺意もまっすぐ本人に伝える故に、人間関係についてほとんど悩むことはなく、誰かに媚を売ったり、頼る必要もないから、群れる必要もなく、明るく振る舞う必要もなく、振り向かせる必要もなく、振り向かれることに完全に飽きていて、そうして一人で幸福に絶望している、そんな人だ。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
自分は美人をただ、美しいものが似合う人と思っていましたが、この一節を見て考え方が変わりました。一人で幸福に絶望している、そんな人を美人だと。こういう人に出会える人生ではないけれど、いつか出会いたいと思いました。
指環の数
左手と右手の指に嵌められた指環の数は、その人が同時に愛せる人間の数だと思う。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
これに関しては、いくつかの別話があるので違うんじゃないかと思いました。自分の母は早くに旦那を亡くし、旦那の指環と合わせて2つ指にはめています。ずっと一人の男性を愛する女性もいるんだよな〜とここでは感じました。
途方もなく眩しく見えるもの
ディズニーランドや歌舞伎町を手をつないで歩く老紳士と老叔女が、途方もなく眩しいものに見える。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
もう身体的に、もう精神的に、域を超えた者同士が歩くだけでも美しいと感じてしまいます。途方もなく眩しいものと思うのは、自分がその域に辿り着けないと絶望しているからでしょうか。
歳下を誑かす男
歳下の女を誑かす男は、世話好きであり、精神的に安定していて、話をするのも話をするのも上手い。キャリアセンスも知識も金も威厳も余裕も自信をすべて持っているように見える。しかしそんな彼には、自信だけは、完璧に欠けている、というのが私の持論である。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
歳下を誑かす者は、自信が欠けているという持論。面白いですよね。経済力も精神も、余裕も自信もあるように見えるのに自信だけが欠けていると。歳下を誑かす男性には、押して引いてが効きそう。これを見ると。
悪女が天職の人
悪女、それは日本の女性の天職だと私は思うのである。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
悪女を日本の女性の天職と言えるのは、Fさんくらいじゃないでしょうか。
愛される人とは
分かりやすいものが、私たちは好きだ。分かりやすい人は、愛される。男も、女も。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
分かりやすい人として、平野紫耀さんは天然で自分の全てを曝け出していますよね。だからか、男性ファンも女性ファンも多い。結果として愛される人物になった。分かりやすいからこそ、もっと好きになってしまうんですかね。
嫌われる勇気より...
嫌われる勇気より、嫌う勇気。集中すべきなのは、自分の感情に対してだけであるべきだ。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
嫌われることが怖いという人は多い世の中で、嫌うことのできる勇気。すんごい難しい難題ですよね、これ。自分の感情に対して集中するのは分かるとして、嫌うこともないんじゃないのと思ってしまいます。
嫉妬すればええやん
もう、嫉妬なんて、いくらでもすればいいのではないかと思う。してはならないものではなく、してもいいもの、いや、むしろ、すべきものなのだ。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
嫉妬をしたくないと、ほとんどの人が思う。Fさんは「すべきもの」と言っている。自分が思うには、嫉妬はしたくなくてもしちゃうからすべきものとして変換されるのかなと思いました。
どちらかで迷ったら
どちらを選ぶか迷ったら、役に立つか役に立たないか、ではなく、好きか嫌いかで選びたい。好きか嫌いかでも迷ったら、良い香りがする方を選びたい。それでも迷ったら、たぶんどちらも、必要ない。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
どちらか悩んだら役に立つか立たないかではなく、好きか嫌いか。好きか嫌いかで悩んだら、良い香りをする方を選びたいとのこと。香りなんてしないのに、ここで香りと表現をする物書きになりたい。
恋
もう誰かに見せびらかす必要も感じない恋。痩せたいと思う必要もない恋。日記の最初の一行目が書けなくなる恋。藍色でも水色でも赤色でもない恋。シャッターを押せなくなる恋。映画館に入れなくなる恋。煙草を吸い忘れる恋。聖書も六法全書も燃やしたくなる恋。ラヴソングは何の役にも立たない恋。友達といる時にふと思い出す恋。(以下略称~)
いつか別れる。でもそれは今日ではない
恋って色々な種類がある。Fさんが紹介する恋はどれも素敵なものばかりで、並大抵の者が思いつくものではない。それほどに色々な経験をしてきたのかなと思わせる言葉たち。恋ってだけでここまで文章を書ける人になりたい。
片思いって楽だ
片思いって、楽だ。見ているだけで幸せになれる。誰かとイチャついているのを見ると嫉妬する。でもその日一度、目が合っただけで嫌なことすべて忘れられる。そのまた翌日も、勝手に愛おしくなって勝手に切なくなって勝手に哀しくなって勝手に怒って勝手に喜んで、寝る。なにか立派な仕事でもやった気になれる。ほんとはなんにもやっていないのに。なんにも、やっていないのにだ。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
片思いって最高級の褒美なんじゃないかと勘違いをする。もちろん嫉妬をするし、苦しいこともあるけれど、好きな人と話せれば幸せだし、好きな人を見るだけでやる気が起きる。何もやっていないのに、何かを得られるっていうのは最高ですね。
いつか別れる、でもそれは今日ではない
ずっと好きでいるには、どうすればいいかと悩む人もいる。これが、最も普遍的な悩みかもしれない。なにかをしなければならないだなんて義務は、そもそも私たちに一つもないのに。いつか別れる。でもそれは今日ではない。それだけでいいじゃないか。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
好きでいることに義務を負うことはないんじゃないかという話。いつか別れるし、でもそれは今日ではないってこと。あくまで何かをしなければいけない、と思うことはないですよってね。
少し死ぬこと
別れは、互いに少し死ぬことだ。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
別れを、死と定義するのは流石としか言いようがない。別れてから友達になる人たちが眩しくて見れないのも、これが原因なのかな。別れって相手との関係に亀裂を入れるみたいなものでもある。悲しいけど、少し死ぬことなんですよね。
さようなら
あなたは僕を見つけたつもりだろうけど、もうとっくに遅いよ。さようなら。
いつか別れる。でもそれは今日ではない
あなたが私を好きになる頃にはもう、私はあなたのことなんて好きじゃないからね、さようなら。みたいな感じなんですかね。ずっと思い続けていた人だとしても、好きになられるのが遅いともう遅いと感じるのかな。寂しいですけど、好きのすれ違いは多いですからね。
さいごに
この本は最初から最後まで、F構文がずらりと並べられています。もしかすると、合わないと感じる人がいるかもしれません。逆に、もっと読んでみたいと思う人もいるかもしれません。自分はこの本を読んで、日本文学に興味を持ち始めました。些細な出会いから深く知りたいと思える機会が、この記事を通してあなたに与えられると嬉しいです。引き続き、"名言"の記事を更新していくので随時チェックしてください。