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東畑 開人『心はどこへ消えた?』で得た知見|カラフルな小さい物語たち

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今回は、東畑 開人さんの書籍『心はどこへ消えた?』に書かれている知識を紹介していこうと思います。この書籍は表紙から惹かれるものがあり、ゆるふわなキャラが購買欲を刺激してくれます。第19回大佛次郎論壇賞受賞、紀伊国屋じんぶん大賞をW受賞した東畑さんが書く「心とは何か」も、惹かれる魅力がありました。それでは、『心はどこへ消えた?』に書かれている知識を紹介していきます。

『心はどこへ消えた?』の知見

幸福な瞬間

「見てくれている」これが貴重なのだ。それは幼い頃には簡単に手に入ったけど、大人になった今ではめったに手に入らないものだ。人を褒めるのが難しいのは、言葉のテクニックの問題ではなく、「よく見る」のが難しいからだ。だから、もし、他者のいいところを偶然見かけてしまったら、率直に伝えると良い。それは幸福な瞬間なのだ。

心はどこへ消えた?

小さな頃は何もかもが分からなくて周囲を見ていたけれど、生きていくと知らないことが減っていくもので、周囲を見る機会も減りますからね。意識的に周囲を見渡し、たまたまでも他者のいいところを見たのであれば遠慮なく伝えるべきだ、とのこと。勿論、悪いことは言わないに限りますが、良いことはバンバン言うべきですよね。それが幸福への近道なのかなと思いました。

心とは何なのか

心とは「私」の中の鍵のかかる個室のことなのだ。周囲から脅かされることなく、そこに安心していられるときに、私たちは初めて自分を振り返ることができる。内面を感じることができる。心とは安全なときにのみ可能になるものなのだ。

心はどこへ消えた?

心とは心臓のことだ、と思う人は少なからずいると思います。しかし著者は、「鍵のかかる個室」と言っており、そこにいる限りは安心で、安全なときにのみ可能になるものと書いていました。なので不安感で胸いっぱいのときや、全然安全ではないときは心が出てくることはないんだろうなと感じました。常日頃から心に負荷を掛けないようにしようと思えました。

生きるために不可欠なもの

未来を生きるために不可欠なのは、希望だ。明日のテスト勉強をするためには、いい点数をとれるかもしれない自分がいないといけない。現在の自分に希望を抱けるからこそ、人は未来を想像し、アクションを起こすことができる。

心はどこへ消えた?

未来を生きるために、希望が大事のこと。今の若者にとってかけ離れたものなように感じました。自信がなく、明日に期待していない人が多く、テスト勉強よりも動画配信サービスを見るなど、希望を捨てた人にとってはどうすればいいのだろうと思いました。ひとつずつ自信となるような実績を積み重ねていき、それが希望への変わるのかなと思うと、挑戦する勇気は持ち続けるべきだと思えました。

生身の人間がいる

人は人を怖がったり、嫌いになることもあるけれど、結局人を求めることをやめられない。生身の人間がそこにいる。それだけで理由もなく嬉しくなってしまうのが私たち。

心はどこへ消えた?

人が怖いとか嫌いという感情を抱くのは当たり前にあるけれど、人がいるという安心感は誰しもが感じるものなのかなと思いました。お化け屋敷とか廃墟に一人で行くよりも誰かと行くほうが勇気が出るのと同じで、生身の人間がそこにいるだけで嬉しくなるのは、人間って可愛いなと思えました。自分には自分の人生があって、その人にはその人の人生がある。そこが交わる瞬間は何歳になっても嬉しい気持ちが大きくなりますよね。

心の中の失われたもの

お金があれば、壊れたスマホは新品に買い替えることができる。だけど、心の中の失われたものは消して買い戻すことができない。人生とは、中古の、そして傷物の心でやっていくしかないものなのだ。

心はどこへ消えた?

ここではスマホが例として挙げられていますが、他の洋服や家具なども言い換えられますよね。お金さえあれば買えるものが沢山あるけれど、心は絶対に一つしかない。どれだけ金額を積もうと、絶対に取り戻せないものなのだと自覚するべきだと感じました。一度傷付いても直すことができず、ずっと中古品を心に留めておくのは嫌な気もしますが、それさえも愛することが大事なんだと思いました。

さいごに

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今回は、東畑 開人さんの書籍『心はどこへ消えた?』に書かれている知識を紹介していきました。どうだったでしょうか。「心とは何か」を見失ったときに振り返りたくなる言葉がたくさん書かれていました。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”知識”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。