名言

奥田亜希子『左目に映る星』の名言集|第37回すばる文学賞受賞作

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今回は、奥田 亜希子さんの書籍『左目に映る星』に書かれている名言を紹介していこうと思います。この書籍は、第37回すばる文学賞受賞しているらしく、人気作なようです。表紙がエモくて、表紙買いしてしまうのもいいかもと思ったりしました。下記で名言を紹介していきます。

『左目に映る星』の名言集

私はあなたに会いたい

あなたといると、私はどんどん好きなものが増えて楽しい気持ちになります。あなたと私とは全然違うところが好きなんです。だから私はあなたに何度だって会いたいし、たくさんの時間を過ごしたい。

左目に映る星

ここの言葉は、恋し始めた女の子にとっては突き刺さりそうな言葉だと感じました。自分は「あなたと私とは全然違うところが好きなんです」という言葉が、”この表現好きだな”と思いました。家庭環境だったり育ってきた場所が違う中で、価値観も全然違うように出来上がっていくものです。そこで培われた価値観で”好き”を見つけるのですが、相手の好きに興味を持って自分も好きになるという行為は純愛だなと思いました。好きと好きの共有は素敵な行為だと感じました。

寂しさは大きくなる

身体がある限り、人は一人ぼっちで、つまり、寂しいのは当たり前のことなんじゃないかって思う。でもこの当たり前さに気づくほど、寂しさっていうのは大きくなるんだよね。

左目に映る星

身体がある限り、一人ぼっちで寂しいのは当たり前ですよとのこと。身体がある限りとここでは書かれていましたが、言い換えれば単純に「生きていれば」と言えるでしょう。生きている限りは寂しさが付き纏ってなんぼですが、この当たり前に気付くと余計に寂しさも大きくなっていく模様です。比例して悲しい感情も大きくなるというのは、「生きている意味を見出せなくなる若者」の心情を表しているようで悲しい気持ちになりました。

拒絶されたくない

人は孤独にしか生きられないなどと思っていた自分は孤独を受け止める勇気があった訳ではなく、実は、歩み寄って拒絶されるのを恐れていただけだったのではないか。

左目に映る星

孤独を受け止める勇気ではなく、拒絶されるのを恐れているだけとのこと。歩み寄って人脈を広げていけば孤独は無くなる可能性はあるけれど、拒絶される恐怖はずっと付き纏うからなのでしょうか。前に「一人でも生きていける、でも君がいればもっと楽しく生きていける」という名言を誰かが言っており、その通りだとここで思いました。はじめは怖いものですが、そういう経験をしていって人間は強くなるんじゃないかと真剣に思いました。

至難の業だった

彼を思うことは九九や自転車と同じだった。特に意識をしなくても、諳んじたり乗り回したりできるのと同じで、頭が勝手に考えしまう。そして、自転車に乗れないふりをするのが難しいように、彼をなんとも思わないのは至難の業だった。

左目に映る星

凄く恋心を表すのが上手だなと思いました。九九を言えることだったり自転車に乗れるのと同じように、好きな人を意識するのはごく当たり前なこと。自転車に乗れないふりがバレバレなように、好きな人への好意を隠すのは至難の業だろうなとのことでした。学生時代の恋愛なんて、”バレてからが本番”みたいなところがあったりしましたがこの言葉通りな恋愛なのかなと感じました。

消したくても消えない

悲しさや辛さが限度を過ぎるとトラウマになるのと同じで、誰かに対する好意も、あまりに強大になると傷のように己に刻まれる。消したくても消えない。

左目に映る星

悲しさや辛さも限度を超えるとトラウマになる。恋愛も好きになりすぎたり追いすぎたりするとトラウマのような忘れられない断片として記憶される。この似て非なるものが、人生を厄介にさせる原因なのかなと思ったりしました。忘れたくても忘れられない、消したくても消えることのできないもの。それが好意にもあると思うと、好きになりすぎても危ないかもと思わせられました。

さいごに

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今回は、奥田 亜希子さんの書籍『左目に映る星』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。自分は、「誰かに対する好意も、あまりに強大になると傷のように己に刻まれる。」という言葉が好きになりました。ぜひ好きな言葉を見つけてみてください。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。