
今回は、大村 大次郎さんの書籍『ひとり社長の税金を逃れる方法』に書かれている知識を紹介していこうと思います。この書籍では、元国税調査官である著者が「ひとり社長が税金を安くする方法」を様々な視点で書いていました。これから起業をしようと思っている人や税理士に任せっきりの人にとっては、価値観が変わるような1冊だと感じました。それでは、書かれている知識を紹介していきます。
『ひとり社長の税金を逃れる方法』の知識

費用対効果はなし
「税金は社会のために役に立っているから、回り回って自分のためになっている」という建前になっていますが、それは大きな間違いです。税金のほとんどは、一部の人間がいいように使っていて、社会のために本当に使われているのはほんの少しです。買い物をしているときに消費税を払っていれば、それで国民としての義務は十分果たしているといっていいでしょう。
ひとり社長の税金を逃れる方法
日本は累進課税のため、稼げば稼ぐほど税率が高くなるものです。これだけ多くを稼がせてもらったのだから、税金として納めようと思う良心は素敵なものだけれども、それらを都合のいいようにしか使われていないと思うといい気がしませんよね。国民から搾り取っているお金なのだから、国民に対しての還元を第一に考えてもらいたいものです。一部の人間は悪魔みたいなものなのだろうと思いました。
利益が出た際の節税
思ったよりも利益が出た場合の節税策として、消耗品をたくさん購入するという方法もあります。消耗品は原則としてその年に使ったものだけが損金となりますが、事務用消耗品、作業用消耗品、包装材料、広告宣伝用印刷物などは、購入した事業年度に損金とできるようになっているのです。
ひとり社長の税金を逃れる方法
自分が想定していた以上に利益が出る年もあるものです。そういうときは、どれだけ節税をできるかで翌年の支払いに関わってくるのだろうと思いました。消耗品としてこれからも使うであろう物は、その年に買っておくことで節税になるとのこと。まだ使うことはないけれど、後々使うことになる消耗品だからこそ認められているのだろうと思いました。想定していない利益は嬉しいけど、大変ですよね。
家族を会社に入れる
日本の所得税は累進課税になっており、所得が大きい人のほうが税率が高くなるという仕組みになっています。だから所得(給料や報酬)は、1人でたくさんもらうより、家族で分散したほうが、全体の税金を安くすることができます。
ひとり社長の税金を逃れる方法
当たり前な話だけれども、理解していないと難しい話が書かれていました。1人が1000万円を受け取る場合と、3人で1000万円を400万円 / 300万円 / 300万円として受け取る場合とでは、支払う税金も変わってくるとのこと。1人で支払わなければならない税金よりもだいぶ軽くなるので、稼いでいる場合は家族を会社に入れたほうが良さそうです。節税には色々と種類があり、学べるので楽しいですね。
書籍は経費になりやすい
書籍は、費用として認められる範囲が広いのです。費用として認められる書籍は、会社の業務に直接関係あるものだけではありません。ほんの少しでも仕事に関係のある本ならば、OKなのです。どんな本でも、「情報収集」になりえるからです。週刊誌などでも、重要な情報源ですから、当然、費用として認められます。
ひとり社長の税金を逃れる方法
事業をしている人にとって、書籍という物は情報収集になりえるとのこと。ふと書籍に書かれていた言葉を見て、それが新しいアイデアになったり、知識を深めさせてくれるようなものだから認められているのだろうと思いました。お金持ちに読書家が多いという情報を見たことがありますが、経費で買うことができて情報収集も自己研磨もできるためコストパフォーマンスがいいのだろうと思いました。
インボイス制度という改悪
この消費税の納付は、年間売上1000万円以下の事業者は免除されていました。しかし、この「1000万円以下の事業者の免除」が、インボイス制度によって骨抜きにされ、売上1000万円以下でも大半の事業者が消費税を納付しなければならなくなったのです。
ひとり社長の税金を逃れる方法
インボイス制度が大々的に露出してきたとき、人々は「改悪だ」と言っていました。そのときまだ自分は理解をしていませんでしたが、この話を見ると「改悪だ」と言いたくなる気持ちも理解できました。1000万円以下の場合は消費税が免除されていたのに、ある日を境に「1000万円以下の人も払ってくださいね」と言われているのは腹が立って仕方がないだろうと思いました。残酷な現状だと思いました。
さいごに

今回は、大村 大次郎さんの書籍『ひとり社長の税金を逃れる方法』に書かれている知識を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”知識”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。