
今回は、渡邊 康弘さんの書籍『没入読書』に書かれている知識を紹介していこうと思います。この書籍では、「忙しくても本を読んでいる人がやっていること」や「やる気に頼らず、自動的に読書をできる仕組み」について詳しく説明されていました。"忙しさ"や"やる気"を理由に読書をしない人にとって、人生で1度は読むべき書籍だと感じました。それでは、書かれている知識を紹介していきます。
『没入読書』の知識

読書をしなくなった理由
スマホや携帯がなかった時代、私たちの手元にあったのは本や手帳でした。電車の中の時間も、半分くらいの人が本を開きました。隙間時間や休み時間に触れるものも本でした。その理由は、「時間を潰す」ための人も多かったでしょう。つまり、私たちが働きはじめて本を読めなくなったのではないのです。私たちは、スマホに触れる時間が長くなった。それだけなのです。
没入読書
「スマホ」がない時代だったから暇を潰すために「読書」をしていただけであって、「スマホ」がある現代にとって「読書」という魅力は失われつつあるのだろうと感じました。画面1つで音楽も聴けるし本も読めるし、ゲームもできるし仕事もできるという意味では、「スマホ」というものは手放すことができないものなのだと思いました。そりゃ、スマホに触れる時間が増えても仕方ないと思いますよね。
年収が高い人ほど
平成以降は、いわゆるビジネス書や専門書がベストセラーになっていきました。特にビジネス書は、再現性があるスキルやノウハウを学ぶことができます。その再現性があるものを通じて、収入をアップさせることができます。実際に、年収が高い人ほど、読書をしているという調査結果があります。
没入読書
平成以降に「ビジネス書や専門書」がベストセラーになっている背景を考えたとき、収入をアップさせようと努力している人がいるのだと思えました。自己成長を怠ることなく継続しているからこそ、収入がアップしていき、より良い暮らしへとステップアップできるのだろうと思いました。「スマホ」もいいけれど、「読書」にしかない魅力もあるわけで、文字を通して色々と知れるのは良いことですよね。
読書と脳のつながり
脳は、時間を置くことによって、より精度の高い検索状態に入れます。脳は、単なる一時的な答えを見つけるのではなく、新しい発想、新しい切り口を見つけるために、アイデアを結びつけようとします。つまり、時間を置くことが、新しい情報と既存の知識を結びつけることをスムーズにさせるのです。
没入読書
「読書」をしていると、これまでの知見と結びつきそうな情報が書かれていることもあり、そこから新たなアイデアとして発想できたりするので、「読書」は自分の中にあるアイデアを更新させるツールでもあるように感じます。そのときは何とも思わなかったけれど、あのとき読んだ内容が今の自分には必要だと思える瞬間が訪れることもあるので、色々な情報を頭に入れておく習慣は大事だと思いました。
文字にしかない魅力
本はいつ読んでも、書かれている内容自体に変化が起きるものではありません。もちろん、読み手にとって、時期が変われば受け取る内容に変化が生じるかもしれません。最初に読んだときは、自分とまったく関係ない文字の羅列かもしれません。ところが、時間がたち、さまざまな経験をへたことで、その一言ひと言が大きな意味をもって伝わってくることがあるのです。
没入読書
「人生を変える一冊」に出会うタイミングは、人それぞれで違うものだと思います。昔に読んだことがある書籍を大人になって再び読んだとき、「こんなに感動する話だったのか」と納得することがあります。昔は「大事にしよう」と思えなかったけれど、今は「大事にしよう」と思えるようになった書籍もあります。人は成長していく生き物なので、そのタイミングで出会えた書籍は大事にすべきですね。
これからの出版業界について
出版から現在まで4年という歳月がたち、生成AI時代において、まさしく「答え」よりも「問い = プロンプト」の時代になってきています。この時代を生き抜くためには、いまの視点からいかにものの見方を変えて、新しい「問い」を生み出すのかが重要になっています。この「問い」が大切な時代こそ、その「問い」に出合うための没入が必須の力。
没入読書
今はもう、生成AIの時代だと言われています。絵も文字も動画も何もかもを、生成AIが奪っていくのではないかと不安に感じることがあります。しかし、そういう時代だからこそ「問い」を作り出せる人材であるべきだと思いました。生成AIは「答え」を一瞬で出せるけれど、「問い」はまだ誰かの受け売りでしかありません。「問い」を作り出せて、世に価値のあるものを提供できる人でいたいですね。
さいごに

今回は、渡邊 康弘さんの書籍『没入読書』に書かれている知識を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”知識”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。