
今回は、西野 亮廣さんの書籍『ゴミ人間』に書かれている知識を紹介していこうと思います。著者さんは『革命のファンファーレ』や『夢と金』など、数々の書籍を執筆する中、『えんとつ町のプペル』の映画製作もしているようです。色々な肩書きを持つ著者さんがどういう思いを持ち、どういう考えを抱いているのか知ることができる書籍だと思います。それでは、書かれている知識を紹介していきます。
『ゴミ人間』の知識

絵本をどう売るか
僕の自宅にあった絵本の原画の貸し出しは【無料】。その代わり、個展会場の出口で絵本を置かせてもらったところ、絵本が飛ぶように売れました。このとき、絵本が「作品」として売れたのではなく、「個展会場のおみやげ」として売れたのです。これは作家として敗北でしょうか?僕はそうは思いません。作品は、お客さんの手に届いて初めて完成します。
ゴミ人間
今のご時世、「どうやって絵本を売るか」で悩んでいる人がたくさんいると思います。著者さんは「作って終わり」だったものを、ちゃんと分析して「どうすれば売れるのか」を見極めていました。人はお土産に関して「お金」を出すという考えになり、色々な人に個展を開かせて、その出口に絵本を置くという戦法をとり、結果的にたくさんのお客さんが購入していました。成功していて凄いと思いました。
集客をするため
どれだけ網を投げてもスルーされてしまうので、僕は網を捨て、「モリ」に持ち替えました。1万人に網を投げるのではなく、1人ずつモリで突き刺す作業を1万回繰り返すことにしたのです。
ゴミ人間
フォロワーの多い人を見ると、「集客をしやすいのだろう」と思ったことがあります。しかし、現実はそんなに甘くなく、網を投げてもスルーされて終わりなパターンが多いのだと思いました。そこで著者さんは「網」を投げるのではなく、「モリ」で1人ずつ正確に射止めていく戦法をとったとのこと。面倒で非効率なことだとしても、正確に1人1人を射止めていける面では効率的だとも思えました。
無知な善人
今はクラウドファンディングに対する理解が随分進みましたが、当時は、このような「知識不足からくる誹謗中傷」がたくさんありました。それによって中止に追い込まれた挑戦もたくさんありました。悔しかっただろうな。無知な善人の正義感はいつも始末が悪く、時代を遅らせます。
ゴミ人間
「無知な善人の正義感はいつも始末が悪く、時代を遅らせます」という言葉、様々な場面で当てはまると感じました。SNSでは何か新しいことを始めようとする人に対して、「そんなの無理だ」「可能性が低いのだから」と諦めさせようとする言葉で溢れます。いつから挑戦することに対して、否定的になったのでしょう。自分的には、知識があれば「否定的意見は減る」と感じることができました。
購入されるために
どうやら絵本というものは、そもそもネタバレしているところからがスタートで、ネタバレしている作品じゃないと購入候補にも入らない。「ならば、1人でも多くの大人にネタバレしたほうがいいだろう」と考え、ネットに全ページ無料公開し、自宅で立ち読みできるようにしました。
ゴミ人間
ここでは「絵本」について書かれていましたが、書籍全般に言えることだと思いました。以前までは「ここまでは見せるけど、あとは買ってね」みたいな形式がありました。しかし今では、すべて公開することで「自分に必要か否か」を読者に判別させる時間が与えられています。読者にとって優しい世界になりましたし、著者にとっては「必要なことを書こう」と思わせられる世界になりました。せっかく「お金」を出して買うのだから、極力損はしたくないですからね。
思いついてもらうヒント
思いついてもらう為の「ヒント」を出し続けたそうです。「あのラーメン屋に行こう」「あの映画を観に行こう」「あの人にお願いしよう」… たしかに仕事は、"思いついてもらわないと"始まりません。そこで中村さんは、「偶然思いついてもらうのを待つのではなく、思いついてもらうように誘導したほうがいいのでは?」と考えたそうです。
ゴミ人間
「どういう仕事をしたいか」を考えたとき、人はそれに適した資格を取ったり場所に通ったりします。しかしここでは、「やりたい仕事をやっている人に思いつかせる」という発想が書かれていました。「自分のやりたいこと」を見つけることができたのならば、その世界で活躍している人に「この人と仕事したいな」と思わせられるようなことをしておく必要がありそうです。その結果として、「やりたい仕事」が自分に回ってきて、やりたいことをやりたいままにできる人生へとなるように感じました。
さいごに

今回は、西野 亮廣さんの書籍『ゴミ人間』に書かれている知識を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”知識”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。