
今回は、𠮷澤ハナ (まよなか) さんの書籍『意味なんかないけどぼくたちは光る』に書かれている名言を紹介していこうと思います。この作品はTikTokで総再生回数が1000万回を超えるアカウント「まよなか」さんのショートエッセイ集となっています。1~2ページで読みやすいため、寝る前にいくつか読むような習慣にお薦めの作品だと感じました。それでは、書かれている名言を紹介していきます。
『意味なんかないけどぼくたちは光る』の名言集

証明できないこと
ぼくの愛を分解したら、構成成分はなんでしょうか。「絶対」も「永遠」も不可能なこの世界で、どんな方法ならばそれが愛だと証明できますか。これからのぼくのすべてを差し出せば、その涙を、その寂しさを止められますか。誰にも染めることのできないぼくの孤独が、同じこの惑星のどこかすみっこで泣いているきみに、どうか触れられますように。
意味なんかないけどぼくたちは光る
自分が持つ愛を分解したとき、どういう構成成分がでてくるのか気になってしまいました。この世界は「絶対」「永遠」というものが限りなく0に近い場所ですが、こんな世界でどうすれば愛を証明できるのだろうと思いました。「ぼくの孤独が ~~ すみっこで泣いているきみに」と著者さんは書いていますが、その思い自体が愛になるんじゃないかと感じました。自分も孤独で寂しい、だから孤独で寂しがっている人の元へと届くような文字を紡ぐ。これも立派な愛だと思いました。
選択の連続
いままでの過去を、あぁ良かったんだと思えるようになったのは、すべての出逢いと別れ、選択の連続が、今日の自分へ繋がっていると気がついたから。あのときの出逢い、あのときの別れ、あのときの言葉がなければ、あの選択はなかった。優しくない記憶を抱きしめながら、今日もぼくは、ぼくを積み重ねてゆく。
意味なんかないけどぼくたちは光る
いままでの過去全てを振り返ったとき、「あぁ良かったんだ」と思えるためには、今の自分が気付かなければいけないのだと思いました。自分が過去にした選択を忘れていることもあると思いますが、たまには「あのときあの選択をしておいて良かった」と思い返すことが大事なのだろうと思いました。「ぼくは、ぼくを積み重ねてゆく」という言葉の意味は人それぞれで違うのだろうと感じました。
無傷でいられる世界
世界に心を閉ざしてしまって、毛布のなかに小さくうずくまり、そのまま眠ってしまった人が、無傷でいられる世界がほしい。そして目が覚めたとき、「なんだ悲しい夢を見てただけか」って目覚めてほしい、ぜんぶ嘘だったって。どうか、どうか。
意味なんかないけどぼくたちは光る
誰もが1度は考えたことがあるであろうこと。「今見ている光景は夢であって、早く目覚めたい」という妄想。現実に対しての否定的な感想かもしれないけれど、そこには自分の思いが詰まっているからこそ、大事にすべき思いなのだと感じました。著者さんは、自分がそういった苦しみを感じているわけではなく、苦しみを感じ部屋に閉じこもっている人に向けてこの言葉を紡いだのだろうと思いました。
幸福であれ
夕方、帰り道。どうしようもなく泣いた。次から次へと涙が溢れて、泣くのを一生懸命に我慢した。唇を噛んで、泣いた顔を隠した。たとえ他のなにかを犠牲にしても、この世界で生きることをあきらめないでほしかった。また明日になったら、これまで落としたぶんの幸福が足されていますように。
意味なんかないけどぼくたちは光る
「これまでに落としたぶんの幸福が足されていますように」という言葉、すごく素敵だと感じました。よく「これからは幸せになれるのだから」みたいな言葉は見てきましたが、これまでに得られなかった幸せを「足す」という発想は物書きとして学ぶことができました。泣いたり笑ったりした過去が全ての人にはあると思いますが、結果的に落とした幸福が今に足されているといいなと感じました。
銀の三日月
いつまでも強くあることを求められる世界で、きみは、優しいきみのままでいられますように。生きることは間違うことばかりだ。だからどうか、強い人より優しい人でいられますように。日常をあきらめない、きみが優しい銀の光のままでいられますように。
意味なんかないけどぼくたちは光る
今の時代、精神的に強い人が生き残る業界ばかりだけれども。「優しい人は優しいままでいてもいいんだよ」と言われているような言葉だと感じました。強い人は競争をするからこそ、ライバルが無数に湧いてきたりするけれど。優しい人は人々に軽く触れるから、ライバルというよりも仲間になってくれる人がたくさん現れるのだろうと思いました。優しさにしかない温もりは大事にすべきですね。
さいごに

今回は、𠮷澤ハナ (まよなか) さんの書籍『意味なんかないけどぼくたちは光る』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。