
今回は、齋藤 真行さんの書籍『ぼくにはなにもない』に書かれている名言を紹介していこうと思います。この作品は詩集となっており、妻 (さいとう れい) さんがイラストを描いているようです。ミュージシャンであり小説家の"尾崎 世界観"さんが推薦しているように、自分も推薦したいと思える書籍でした。実は気付いていないだけで、「何もない」こと自体が「何かある」のだと思わせられました。周囲の変化にもっと気付くべきだと思えました。それでは、書かれている名言を紹介していきます。
『ぼくにはなにもない』の名言集

容姿もない
ぼくには人目を引く容姿もない。一年過ぎるごとに体は太っていく。鏡にうつる自分の顔を見るたびに 残念な気持ちにさせられる。容姿をいくら磨いても かっこいい人にはなれそうにない。
ぼくにはなにもない
自分には「人目を引く容姿」がないとのこと。1年過ぎるごとに太っていく体、鏡を見るたびに落ち込みたくなる体。自分から変わろうと思えば、太ることなく痩せることも可能なのだろうと思いました。ただ、毎日が忙しすぎるせいでダイエットに時間を割けなかったりするのだと思いました。「容姿を磨く」以前に「内面を磨く」ことで素敵な人になれそうな気がしました。外見だけで人を見ようとせず、内面も見てあげられる人へとなることで、自分へのマイナスなイメージも減るのだと感じました。
生きる意味がわからない
ぼくには「生きる意味」がわからない。「なんのために生きているのか」と問いかけられても、満足な答えはひとつも出てこない。「お前は生きていても仕方がない」とだれかに言われても それを否定する自信もない。
ぼくにはなにもない
「生きる意味がわからない」という悩みは、全ての人が持っている気がします。今は楽しそうに過ごしている人も、過去に「どうして生きるのか」で悩んでいるかもしれない。だから答えはないように感じました。誰かに「お前は生きていても仕方がない」と言われたとき、肯定や否定をすること自体が間違っているように感じました。理由なんてなく、生まれたから生きているだけなのだろうと思いました。
ぼくにはなにもない
人に語ることができるような不幸や苦しみさえ、ぼくにはなにもない。家族とか才能とか、容姿とか健康とか生きがいとか、多くの人が拍手喝采を送るものはぼくにはなにもない。だれもぼくがうらやましい人生を送っているとは思わないだろう。ぼく自身、自分はぱっとしない人生を歩んでいると思う。でも本当の本当は、ぼくには「なにもない」わけではない。
ぼくにはなにもない
人間関係が少なければ、「不幸や苦しみ」「幸福や喜び」の話も少ないです。だから誰かに話そうと思ったときも思い浮かばないし、自問自答したとき「どうして何もないのだろう」と思うはずです。SNSを見れば成功した人の人生があり、鏡を見ればパッとしない人生を歩む自分がいる。「なにもない」と悲しむことが人生では大切ですが、あまりにも多すぎると良くないように感じました。ただ、著者さんは「なにもないわけではない」と書いており、少しの変化に気付けているようで素敵だと思いました。
人を見下す
世の中の人は「自分はたくさん持っている」と考えて人を見下す。見下された人は、自分を軽蔑した人を憎むようになる。ぼくは「なにもない」と知っているから、人を見下さない。人を見下さないから、だれからも憎まれることがない。
ぼくにはなにもない
「自分はたくさん持っている」と思ってしまうから、人は人を見下してしまうのだろうと思いました。見下された相手は「なにこいつ」と思い、憎んだり嫌ったりしてしまいます。しかし、「なにもない」という事実を受け入れることで、人を見下すこともなくなり、結果として誰からも憎まれない存在へとなるようです。皆、同じ地球に生まれた仲間なのだから、軽蔑しあう必要はないですね。
自分は何者か
世の中の人は「自分が何者か」をいつも気にしている。「あなたは特別だ」と言ってもらいたくて仕方がない。「自分は何者か」の熱病にかかっているから、人の言葉にひどく傷つく。ぼくは何者でもないから、人の言葉は気にならない。人がぼくをどう考えようと、ぼくがぼくであることに変わりはない。
ぼくにはなにもない
今の20代は「何者か」をすごく気にしているように感じます。実際、自分は20代として生きていますが「何者か」にならなければ、これから先の人生が平凡になってしまうという焦りがあります。しかし著者さんは「何者でもない」という事実を受け止め生きていることで、人の言葉が気にならないとのこと。他人からどう思われてるかを深く考えず、自分は自分と割り切ることが大事なように感じました。
さいごに

今回は、齋藤 真行さんの書籍『ぼくにはなにもない』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。