名言

ヘンリー・スコット・ホランド『さよならのあとで』の名言集

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今回は、ヘンリー・スコット・ホランドさんの書籍『さよならのあとで』に書かれている名言を紹介していこうと思います。この作品は出版社によって翻訳された詩集のようで、書籍の中に原詩も書かれていました。旦那を亡くした母が持っていた書籍で、つい先日、実家に帰った際に「お父さんが亡くなったときに買った本なんだよ」と言われて渡されました。大切な人がこの世を去った悲しみで眠れないとき、この書籍をまた読み直したいと思えました。それでは、書かれている名言を紹介していきます。

『さよならのあとで』の名言集

死について

死はなんでもないものです。私はただ、となりの部屋にそっと移っただけ。

さよならのあとで

「死ぬ」という表現を「となりの部屋にそっと移っただけ」と書いているところがグサッときました。「この世とあの世」という表現だと悲しくなってしまいそうですが、「となりの部屋」と表現されていることで"いつも近くに居てくれるんだ"と思えました。大切な人が亡くなったとき、このような考えを持つことで悲しみは少しばかり減るのだろうと思いました。優しい気持ちになれる詩でした。

何も変わらない

私は今でも私のまま、あなたは今でもあなたのまま。私とあなたは、かつて私たちがそうであった関係のままで、これからもありつづけます。

さよならのあとで

この世で生き続ける私と、あの世で生き続けるあなた。もう会えない関係へとなってしまったけれど、関係性はいつまでも変わらないのだろうと思いました。生きていた頃、たくさん話をするような関係だったとして。それは相手が亡くなってからも、続いているような感じなのだろうと思いました。ただ話をする環境が、対面ではなくお墓にするということだけで。関係が変わらないって素敵ですよね。

名前を呼んでください

私のことをこれまでどおりの、親しい名前で呼んでください。あなたがいつもそうしたように、気軽な調子で話しかけて。あなたの声色を変えないで。

さよならのあとで

たとえ、自分が亡くなってしまったとしても、自分を呼ぶときは親しい名前で呼んでほしいと思いました。変に礼儀正しく呼ぶのではなく、親しいままで話しかけてほしいと思えました。人が亡くなってからは、以前まで呼んでいた名前で呼べなくなることがあります。もしくは、その人の名前すらも口にしなくなることもあります。自分の存在を忘れてほしくないからこそ、親しいままで居たいですね。

もっと私を思え

私のことを思ってください。私のために祈ってください。私の名前がこれまでどおり、ありふれた言葉として呼ばれますように。私の名前がなんの努力もいらずに自然に、あなたの口の端にのぼりますように。私の名前が少しの暗いかげもなく、話されますように。

さよならのあとで

一緒にいることで、「名前を呼ぶ」は当たり前へとなっていきます。しかしその人が亡くなってしまうことで、「名前を呼ぶ」という当たり前が日常から消えてしまう。自分がこの世を去ったとしても、自然に口から出る感じで「名前を呼ぶ」という行為をしてほしいと思いました。亡くなった人のお墓に行き、手を合わせるだけではなく、ちゃんと名前を呼んで「来たよ」と言おうと思えました。

あなたを待っています

私はしばしあなたを待っています。どこかとても近いところで。あの角を曲がったところで。すべてはよしです。

さよならのあとで

もう出会うことがない、亡くなった人。けれどふと、角を曲がればまた出会えるような気さえする。どうしてでしょう、亡くなった人ほど会いたくなってしまうのは。会えないからこそ、会いたくなるのだろうと思いました。今、生きていることも起きていることも全ては良しとのこと。いずれあの世で会えるのだから、今はまだこの世で「あの世で話すための話題」を集めておこうと思えました。

さいごに

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今回は、ヘンリー・スコット・ホランドさんの書籍『さよならのあとで』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。