今回は、枡野 浩一さんの書籍『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである』に書かれている名言を紹介していこうと思います。この作品はデビュー25周年にして、待望の全短歌集のようです。様々な著作に書かれている短歌を集めた1冊となっているので、どれから手を付けようか迷っている人にはお薦めの1冊だと感じました。それでは、書かれている名言を紹介していきます。
『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである』の名言集
ウォーリーをさがせ!
真夜中の電話に出ると「もうぼくをさがさないで」とウォーリーの声
毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである
学生時代、昼休みになると図書室で「ウォーリーをさがせ!」をしていたので、この短歌を見たとき、クスッと笑ってしまいました。友達と協力して、「僕はこっちを見るから、そっちを見てみて」と言っていた記憶が蘇ってきて懐かしいと感じました。世界中の人に探され続けた挙句の果てに、本人は「さがさないで」と言っているのだとしたら、あまりにも大変な仕事だろうと思ってしまいました。
平凡なだけで
ついてないわけじゃなくって ラッキーなことが特別起こらないだけ
毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである
ただ単にラッキーなことが起こらないだけで、生きているだけでも奇跡なのだろうと感じました。毎日を過ごす中で良いことがないと、「どうして生きているのだろう」と悩んでしまうこともあります。しかし生きていること自体に価値があるわけで、それにプラスとしてたまにラッキーなことが起こるのだと思いました。何回もラッキーが続いてしまっては、ラッキーではなくなりますからね。
書くことは呼吸
書くことは呼吸だ。だからいつだってただただ呼吸困難だった
毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである
書くという作業は、0から1を作り出すような大変さがあるように感じます。頭の中には幾つもの言葉が浮かんでいるけれど、それを言語化する難しさに悩まされているのだろうと感じました。書くこととは呼吸と同じだからこそ、いつだって呼吸困難に陥ってしまうのだと思いました。吸って吐いて吸って吐いてを一定のリズムでできるような物書きは、どのような文字を紡ぐのか見てみたいものです。
途切れてしまう電話
「じゃあまたって言いかけてから、切れたからまたかけちゃったゴメン、じゃあまた」
毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである
大事な人と電話をしていたとき、「じゃあまた」と言おうとしたタイミングで切れてしまったがために再度かけ直し、「じゃあまた」と言う愛が大事なのだろうと思いました。人はいつこの世を去るか分からない生き物だからこそ、出会うたびに伝えたい言葉は伝えておくべきだと感じました。なかなか言いたいことを言えない世の中ですが、せめて大事な人には言いたいことを素直に言うべきだと思いました。
羨ましいはず
「フリーってうらやましい」と言いながら、けっして真似はしないのですね
毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである
フリーランスをしていると、周りに「羨ましい」や「いいなぁ」と言われることがあります。言葉にはしませんが、いつも「ならあなたもすればいいのに」と思うことばかりです。言葉では言えることも、実践するとなると出来ない人が多いのだと感じました。どの業界にもパイオニアはいるわけで、真似をしていく中で自分の味を出していければいいのに、そもそも行動できない人がたくさんいるのだと思いました。
さいごに
今回は、枡野 浩一さんの書籍『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。