名言

若松 英輔『見えないものを探すために ぼくらは生まれた』の名言集

※このサイトはAmazonアソシエイトを利用しています。

今回は、若松 英輔さんの書籍『見えないものを探すために ぼくらは生まれた』に書かれている名言を紹介していこうと思います。この作品はシリーズものとなっており、毎年1冊刊行される詩集となっています。『見えない涙』『燃える水滴』『美しいとき』に関しての記事もあるので、合わせて読んでみてください。詩の美しさに気付くことができます。それでは、書かれている名言を紹介していきます。

『見えないものを探すために ぼくらは生まれた』の名言集

一緒では気付けなかった

いっしょに 散歩をしているときは 満開の 花にしか 気が付けなかった。 でも 今は 緋色や黄や 茶色になった さくらの葉に 見惚れています。 2人で過ごした ひとつ ひとつの時を ゆっくりと 想い出しながら。 誰も 気が付かないうちに 色を変え 風に身をあずけ いつとも知れず 散ってゆく 一枚 一枚の葉を 愛しくさえ 感じています。

見えないものを探すために ぼくらは生まれた

2人で歩いていたときは、会話のネタとなるものばかりに目がいっていたけれど、1人で歩いていると、前は気付けなかったものに気付けるのだろうと思いました。花を人々は見るけれど、葉にもちゃんと意味があるわけで、見過ごしてはいけないと感じました。人と同じように自然も時間を経て変化していくので、その変化に気付いて「言葉」にしたり「心の中」に残しておく必要があるのだと思いました。

もっとしなければならない

もっと 本を読みなさい。 そうすれば ほんとうに 大切なことは 言葉になど ならないことが 分かってくる。 もっと 絵に親しみなさい。 そうすれば ほんとうに 実在するものは 目になど 映らないことが 感じられるようになる。もっと 人びとと知り合いなさい。 そうすれば 人生の大事は 独りのとき こころの奥で 誰にも知られないまま 起きるのを 経験できるようになる。

見えないものを探すために ぼくらは生まれた

本を読むことで、大切なことは言葉にならないと分かってくるとのこと。絵に親しむことで、実在しているのに目には映らないと感じられるとのこと。人々と知り合うことで、様々な経験をできるとのこと。時間が限られているからこそ、何を選択して行動していくかが大事なように感じました。本を読んだり映画を観たり、人々と知り合うことで人生経験が豊かになり、幸せへとなるのだと思いました。

書くことについて

書くとは 言葉を 運ぶことだ。 どこかで 待っている人に 届けることだ。 求める人に 言葉を 届けねばならない。 郵便配達夫のように いつ 誰がきたのか 分らぬうちに。 書き続けるうちに 人は ふと 了解する。 自分の言葉を求めていたのは 誰でもない 自分であったことを。

見えないものを探すために ぼくらは生まれた

書く仕事をしている人にとっては、救いとなるような言葉でした。書くこととは、自分の頭の中にある言葉を文字として表現することですが、それを「言葉を運ぶこと」と言っている著者さんは凄いと感じました。書くためには集中しなければならず、自ずと独りになってしまいがちですが、実はその先に無数の読者がいるのだろうと改めて考えさせられました。書くことに誇りを持とう、と思いました。

見えないものを探すため

しあわせになりたい。 そのためには もっとお金が必要だ。 人に評価もされたい。 そのためには 誰の目にも明らかな きわだった能力が必要だ。 どうしても 負けたくない人がいる。 だから自分が 相手の どちらかが 倒れるまで競争を 続けなくてはならない。

見えないものを探すために ぼくらは生まれた

幸せになるために「お金が必要か」と言われると、そうでもないかもしれません。人に評価されるために「際立った能力が必要か」と言われると、そうでもないかもしれません。負けないために「倒れるまで競争するべきか」と言われると、そうでもないかもしれません。人は見えないものを探して、自分を見失っていくのだろうと思いました。自分でいるために、何をすべきか考える必要がありそうです。

あなただけを思った言葉

あなただけのために 書いた 詩だったのに 世の人たちは。 ここがよいとか あそこがよくないとか 言うのです。 この詩は 自分が もっとも っ理解できるみたいな 口ぶりで 評価するのです。 ほかの誰でもない あなただけに 読んでほしくて 書いた 詩なのに。 あなただけを 思って ひとりで編んだ 言葉の花束だったのに。

見えないものを探すために ぼくらは生まれた

世間には評価を付けたがる人がいます。自分もその1人ですが、この言葉を見て「確かに評価されること自体が変なのかも」と思いました。ただ1人の人間が誰かに向けて書いた言葉だとして、その書籍が爆発的に売れた場合、世間は評価をしだすものです。有名だからこそ評価も付き物なのかもしれませんが、その作品が作られた背景を考えたとき、容易に価値を決めてしまってはいけないと感じました。

さいごに

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: df90f7d95addc8604648a98fced14568-1024x576.jpg

今回は、若松 英輔さんの書籍『見えないものを探すために ぼくらは生まれた』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。