名言

若松 英輔『燃える水滴』の名言集|弱き者のささやきを聞き逃さず

※このサイトはAmazonアソシエイトを利用しています。

今回は、若松 英輔さんの書籍『燃える水滴』に書かれている名言を紹介していこうと思います。この作品はシリーズ3作目となっており、『見えない涙』『幸福論』があるようです。『美しいとき』の記事もあるので、合わせて見てみてくれると嬉しいです。2018年に亡くなった石牟礼 道子さんに向けた言葉がいくつも書かれており、儚い気持ちになれました。それでは、書かれている名言を紹介していきます。

『燃える水滴』の名言集

過ちを犯す

自分を 探している といい ほかの人が 何を 考えているのかばかりを 気にする 迷い人。 神を 探している といい 本ばかりを 読んで 隣人の 悲しみに 目を閉ざす 非情な人。 愛を 探しにいく といい 愛する者の 傍らを 離れ 旅に出る 愚か者。

燃える水滴

過ちばかりを犯してしまうのが人間なのだろうと思いました。自分を探せばいいものの、他人のことばかりが気になったり。周りの幸せが一番なはずなのに、本ばかりを読んで非情になってしまったり。愛する者を愛せばいいものの、その人から離れて行ってしまったり。目的が決まっているとしても、肝心なことを忘れているものなのだろうと思いました。視野を広く持つべきだと感じました。

本を読めないのは

本を読めないのは 書けという こころからの よびかけ。 ひとの言葉ではなく 自分で書いた文字を 読めという つよい うながし。 思うように 書けないのは 言葉にならないほど 大きな おもいがある あかし。 生涯を 費やして 解き明かせという 人生からの 誘い。

燃える水滴

現代人は「本を読まなくなった」と言われています。本よりも面白いものが世に沢山あるからなのだろうと思います。しかし、本を読めなくなったのは「書け」と心が言っているからなのだと学べました。「本を読む時間があるのなら別のことをしたい」と思ってゲームをしていたりSNSを見ている人がいますが、書く側として発信していくのも良いように感じました。表現者こその自由が見つかるはずです。

どれだけ紡いでも

多くの 文字を刻んでも お前に 届かなければ 何も 書かなかったことになる。 同じことを 幾度 書いたとしても お前の胸に 響かなければ 何も 言わなかったことになる。

燃える水滴

どれだけ多くの文字を世に刻んだとしても、誰にも届かなければそれは「書かなかった」と等しくなるとのこと。どれだけ同じことを言ったとしても、誰の胸にも響かなければ「言わなかった」と等しくなるとのこと。この言葉が今の自分にとって、凄く考えさせられるものだと思いました。どれだけ多くの文字を紡いで書籍を作っても、読まれなければ「作っていない」に等しいので残酷だと感じました。

星になってしまった

あなたが 逝ってから わたしの 人生は 闇に 覆われることが ありません。 向こうのくにで あなたの流す 涙が 星になって わたしの道を 照らすから。

燃える水滴

大事な人が亡くなるのは、何歳になろうとも辛いことです。ただ、この世にいる私を照らしてくれるような光を、あの世から大事な人が発しているのだと思うと「繋がれている」と思えて少し嬉しかったりします。「亡くなった」という表現ではなく、「あの世で生まれた」と思うことで悲しみも薄くなるように感じました。いずれ自分も旅立つのだから、それまではこの世で光り続けていたいものですね。

あなたがいなくなっても

あの時 あなたが ふいに言った ひとことは 今も 心で 燃えている あなたの姿が もう この目には 映らなくても。

燃える水滴

胸に響くような、燃え盛るような言葉を言われたとき、その一瞬は永遠に頭の中で残り続けるものとなります。たとえ、それを言ってくれた人がもうこの世にはいないとしても、その場面を何度も頭の中で繰り返し想像することができる。そう思うと、どこかしらで繋がっているんだと思えました。人は別れを経験するものですが、記憶がある限りは別れなんて関係ないのだと気付かされました。

さいごに

今回は、若松 英輔さんの書籍『燃える水滴』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。