今回は、高橋 伸夫さんの書籍『大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる』に書かれている知識を紹介していこうと思います。自分はこの書籍は買うとき、”タイトル買い"をしてしまいました。このシリーズものとして『大学4年間の哲学が10時間でざっと学べる』『大学4年間の金融学が10時間でざっと学べる』『大学4年間の社会学が10時間でざっと学べる』など、沢山の書籍があります。他にはこちらから見てみてください。ここでは、印象に残った箇所を抜粋して紹介していきます。
『大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる』の知見
一人では限界があるから
人間の限定された合理性。ここから、「オーガニゼーションズ」(マーチ&サイモン、1958年)の世界が始まります。こんなとき私だったら、横に座っている家族や友人にアドバイスを求めます。意思決定するのは自分でも、料理について情報が欲しい。あなたもたぶんそうするでしょう。要するに「組織」を頼るのです。
大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる
一人で生きるには難しい世の中だと思う言葉です。人間が考える容量には制限があって、それよりも多大な量を考えなければならないとき、一人ではなく誰かと思考を共有するのだろうと思いました。日本にはいくつもの企業があり、他にグループワークなんかもあります。そういったものがある理由は、”人間は一人だと大きくなることができない”というものがあるからなのだろうと思いました。
「新しさの不利益」仮説
たとえば、「新しさの不利益」仮説です。要するに、古い組織よりも新しい組織の方が失敗する割合が高いというのですから、ちょっと驚きでしょう。ところが、実際、半導体製造企業、地方新聞社、全国的労働組合組織など、多くの実証研究で、新しさの不利益が確認されています。
大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる
古いものよりも新しいものがすぐ失敗してしまうとのこと。良く言えば「挑戦してダメならすぐ諦める」ですが、悪く言えば「古い考えが根強く残り続けている」です。新しく出てきた芽を早いうちから潰してしまうという、”自分の不利益になりそうなものを潰す”と古い組織は考えているように思いました。また、新しいもので成功したとしても、古いものに買収されてしまうこともあるみたいです。
覚えておくべき知識
大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる
名称 詳細 金のなる木 入大・出大なので資金源に。 花形 入大・出大で華やか。シェアを維持すれば金のなる木に。 負け犬 入小・出小ですでに勝負はついており、売却等で投資を回収すべし。 問題児 入小・出大でこのまま負け犬に転落するか、積極投資でシェアを拡大して花形を目指すか。
これは学生時代習っていたので、ある程度の知識はありました。自分の勤める企業や自分の地位がどこに当てはまるのか考えてしまいました。一番先を楽しめるのは”花形”だと思いますが、”金のなる木”は安定していて落ち着けるだろうと思いました。他に"負け犬"や"問題児"もありますが、これは名称があまりにも嫌だなと思いました。自分は花形として最前線を駆け抜けたいと思えました。
成熟し、衰退する?
製品にも人と同じような一生があり、導入期 → 成長期 → 成熟期 → 衰退期 というステージがあるというのが、製品ライフ・サイクルの考え方です。今ではほとんど見かけないレコード、テープ、レコーダー、ブラウン管式テレビ等々、製品としての一生を終えた製品たちを懐かしく思うはずです。
大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる
「製品にも人と同じような一生」と書かれており、”導入期 → 成長期 → 成熟期 → 衰退期”と述べられていましたが、衰退期まで生きられるのか不安だと感じました。今は「人生100年時代」みたいですが、国に支払うお金も年々上がり、しかし働いても微々たる収入増にしかならないところが不安でたまらないです。もうそろそろ成熟期を終える方々が大勢出てくるみたいなので、これからの日本が心配です。
資本主義社会の成立
最初、信仰心から一生懸命に働いていた人々がいたために、それを前提とした資本主義社会が成立しましたが、いったん成立してしまうと、今度は天職義務の行動様式という殻にしがみついてカタツムリのように身を守り、信仰心なしに資本主義社会の中を生きていくわけです。
大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる
一生懸命働いても、稼いだお金の数割は国に返っていく仕組みです。数十年前はバブル時代があったため、「お金は払って当たり前」みたいな考えがあったのかもしれませんが今は払いたくないと思う人が大半ではないでしょうか。古いもののせいで、今を苦しめられているということをもっと色んな人が認識する必要があるのだと思いました。「古いから歴史がある」と綺麗事を言うのは無理がありますよね。
さいごに
今回は、高橋 伸夫さんの書籍『大学4年間の経営学が10時間でざっと学べる』に書かれている知識を紹介していきました。どうだったでしょうか。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”知識”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。