今回は、宮地 尚子さんの書籍『傷を愛せるか』に書かれている名言を紹介していこうと思います。Amazonの商品ページには「ケアとは何か?エンパワメントとは何か?バリ島の寺院で、ブエノスアイレスの郊外で、冬の金沢で。旅のなかで思索をめぐらせた、トラウマ研究の第一人者による深く沁みとおるエッセイ」と書かれており、”考えさせられる一節”があるのかなと考えさせられる文章でした。下記で名言を紹介していきます。
『傷を愛せるか』の名言集
果てしない暗闇
過ぎてしまえば笑い飛ばせることも、悩み事の真っただ中にいるときは、見通しのきかない、いつ終わるかわからない、果てしない暗闇だ。
傷を愛せるか
これ物凄く共感できてしまうのですが、過去の悩みは笑えるのに、今の悩みは苦しむんですよね。あまりにも残酷的で、ずっと続く宿題のような苦痛を味わうのはしんどいです。しかし結局は、今の悩みも数年後には笑える話となっている。ただ、それが今だから果てしない暗闇だと感じているのかなと思いました。少しでも「いつかは終わる」と思えれば、苦しみは多少なりとも和らぐのかなと感じました。
人間の持つ本性
弱さを抱えたまま生きていける世界を求めている人も多い。弱さそのものを尊いと思う人、愛しいと感じる人も多い。それもまた人間のもつ本性の一つだと思う。
傷を愛せるか
「弱さを抱えたまま生きていける世界を求めている人も多い」という一文が、どうしても忘れられない言葉だなと思いました。生きていれば強くなろう、と思う人もいますが、根本的には弱さは抱えておいてもいいという思いが大事なんじゃないかと感じます。人間の本性の一部として、「弱さを抱えたままでもいい」という定義がどこかでされればより生きやすい世界になるのかなと思いました。
人生の最後
寄り道のつもりだったのが案外近道だったり、最短距離だと思って選んだ道が行き止まりになってしまうこともある。なにが近道でなにが遠回りなのかは、人生の最後になってみないとわからない。
傷を愛せるか
近道や遠回りの話と同じで、どれが正解で不正解かも人生の最後にならなければ分からないんだと感じました。気になった道に進んでみたり、お勧めされた書籍を読んでみたり、色々な経験をした中で最終的に「これが一番だったんだ」と気付ければいいと思いました。生きているうちに一番を見つけようとすることがありますが、生きているうちは沢山の経験をするので一番を決めることは難しそうです。
試行錯誤
空は広く、道はない。紆余曲折。試行錯誤。なんでもいい。それでも行きたいと思っていた方向にいつか人生は収束していくのだと、どこかで深く信じていたい。
傷を愛せるか
空は誰にも縛られない、誰もが見れる景色だと思いました。雲があったり、飛行機が飛んでいたり、鳥がいて虫もいて、でも人間単体が行くことはできない場所。誰も足を踏み入れられない領域だからこそ、美しい場所なのかなと思いました。コンビニのゴミ箱はグチャグチャなことが多いし、公園のトイレは臭いことが多いです。人間が一度でも足を踏み入れてしまうと汚れてしまう、という言い換えのようにも感じました。
約束の言葉
あなたはいつかきっと幸せになれるといった予言の言葉、あなたが幸せになっていくのを、私は見守っていると言った約束の言葉が、命綱になることがある。
傷を愛せるか
素敵。ただそう思いました。「幸せになれる」という予言の言葉の裏側には、「私はあなたを見守っている」という思いが詰まっているのだと思うと、格好良いなと感じました。自分もこれから「幸せになれる」と言う機会があるときは、「見守ってますよ」と心で思っておこうと思えました。
さいごに
今回は、宮地 尚子さんの書籍『傷を愛せるか』に書かれている名言を紹介していきました。どうだったでしょうか。著者の優しさに包まれたいな、と思ったときに読みたいと思いました。この記事を通して、この書籍に興味を持ってくれると嬉しいです。このサイトでは引き続き、”名言”の記事を更新していくので随時チェックしてくれると嬉しいです。